読んで思わず。
酷いマンガだと思いました。
主人公は美形で音楽の才能もあり、飛行機に乗れないという問題を除けばパーフェクト。しかも、料理と掃除が得意。
相手の女性は、放っておくと部屋がゴミの山になる欠陥品。特異な音楽のセンスはあるらしいですが、楽譜通りにはピアノを弾けません。
つまり、徹底的に駄目な女性が、徹底的に美化された「女性にとって都合の良い男性」によって甘やかされるという内容です。
何という酷いマンガであることか。
もっとも、男性向けにも、このパターンを丸ごと裏返したようなタイプの作品は多いので、そういう意味では責められませんが。
ただ、それにも関わらず、逆説的な魅力が作品にあるのは、駄目っぷりが半端ではないからでしょう。限界まで突き詰められた駄目っぷりは、それはそれで魅力と言い得ます。